第27回日本脳腫瘍の外科学会開催にあたって

テーマ:「安全・有効な手術のためのTechnical & Non-technical Skills」

第27回日本脳腫瘍の外科学会 会長
森田明夫

 

この度2022年10月14日(金)15日(土)に浅草にて第27回日本脳腫瘍の外科学会を主催させていただくことになりました。教室員一同 大変光栄に存じ鋭意準備を進めております。
脳腫瘍の外科学会は治療の困難な疾患である脳腫瘍の病態を解明し、外科手術や集学的治療による最良の治療手段を解明するための学術集会です。1996年に脳腫瘍の外科研究会として発足し学会として発展し現在に至っております。
現在は特にコンピュータテクノロジーや医療機器の進歩に伴い多くの治療手段が生まれております。また一方で外科医が手で治療しなければならない技術や知識も極めて重要な位置を占めています。

本学会では、テーマを「安全・有効な手術のためのTechnical & Non-technical Skills」とし、安全で有効性の高い手術を行うためには、どうしたら良いか、技術面、知識面また精神面でどのようなskillを身につけてゆけば良いかを集中的に学び、皆で知識・技術を共有し、さらに次世代につながる外科手術の粋を示したいと思います。国内外の最先端を進んでいる演者による特別講演や教育講演、手技のビデオ発表、また若手からベテランまで役立つ脳腫瘍に関する知識の刷新につながる教育セミナーなどの他、さまざまなmutimodal(画像、VR,実際の機器)な情報を組み合わせた新しいスタイルの学会を企画したいと考えています。
また本学会では、日本脳腫瘍学会との合同企画を組んで、手術だけでは治癒しにくい神経膠腫の最新・最良の治療法についても追及したいと考えています。
2日間と短期間ですが、オンデマンド配信なども企画し、本学会を通じて、参加者が明日の手術に役立ち、脳腫瘍の予後改善に繋げることができる知識をつけていただける学会としたいと考えております。
会員の皆様におかれましては、ぜひ積極的な御発表や参加・コメント、さらに関連企業の方々には厚いご支援をお願いできればと思います。
何卒よろしくお願い申し上げます。